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「右手にテニスボール」上演に関して

この度の地震にて亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。
被災地にて不安と日々戦っている方々のことを思いますと、心が痛みます。
一日も早く平穏で、安心して暮らせる毎日が戻りますことを切に願い、暖かい日差しが降り注ぐ春の到来とともに復興の第一歩が踏み出せますよう心から祈っております。

現在、「右手にテニスボール」は、余震が断続的に発生する毎日ですが、着実に稽古を進めています。
そして、心強いことに、公演会場であります「こまばアゴラ劇場」では、非常時の安全対策や節電に対する柔軟な対応を講じられた上で、現段階でも公演が行われております。
劇場としての方針が、青年団ホームページ「今後の演劇上演に当たって」に記載されておりますので、こちらも重ねてご覧いただければ幸いです。
我々としましても、この劇場の理念を理解し、支援を受け、またきちんとした指示に従いまして公演を行えればと思っています。

地震による余波は、創作に随分と影響を与えていますが、こんな時だからこそ、自分たちにできる最大の仕事「演劇作品を創る」という行為を全うしたいと考えています。
そして、その成果である「完成した作品」を観客の皆様にお届けできることが何よりの幸せとし、
その作品との出会いが、観客の皆様にとりましても、素敵な出会いとなりますよう尽力して参る所存です。

桜が咲く頃に、とても前向きで明るく生き生きとした作品をみなさまにお届けできるように
座組一同、一心不乱に創作に励んでおりますので、どうか「右手にテニスボール」をよろしくお願いします。

                                           田上豊