凄い人たちの中でも認められる女優になりたい/江花明里
「姉ちゃんかっこいい!」から始まった
私が小学生の時に姉が中学の演劇部に入っていて、その発表会を観に行ったんです。普段は家で威張り散らしている姉が、舞台上でキラキラしていて。「かっこいいな!お姉ちゃんかっこいいな!」ってなって。それで私もお芝居に興味が湧いて、中学に入る時に演劇部入ろうって思ったて始めたのがきっかけです。引っ越しちゃってその中学は学区外になっちゃったんですけど、無理矢理お願いして、姉と同じ中学に入りました(笑)
部活をキャリアというかわかりませんが、中学校の演劇部、高校も演劇部、大学も演劇科があるところを選んだので、お芝居に関わってきた時間は長いですね。
「演劇が好き」っていうのは勿論なんですが、中学からやっていて…芝居しかやりたいことなかったという感じかもしれません。自然と芝居があったっていうか。
密かな願いが叶った2017年
芝居をやっているなかで一つの目標として「姉と共演をする」というのが実はあったんですよ。ひっそりと思っていて。それが去年叶って…
どうだったんですかね‥‥
でもやっぱり家族の関係性と、外での関係性って違うじゃないですか。だから気を使うし、緊張はしましたけど。
でもいい意味でよかったです、普段とは違う緊張感があって。
こっちが手を抜いたら怒られるだろうと思って。例えば簡単なことで言うと「セリフを覚えてきてない」とかいうことだと怒られるだろうなっていうのがあるから、めっちゃ練習してくるし(笑)
せっかくのチャンスだったので、思う存分舞台の上で戦いたいと思いました。いい意味で緊張感があった稽古場だったなと思いますね。
殻を破らせてくれた田上豊
私はもともと恥ずかしがりやというか緊張しがちというか、前に立つと固まっちゃって。それを最初に田上さんに演出してもらった時に、「その殻破れよ」というか「やってみろ」って言われた事があって、そこで一回メーターがぎゅんって振り切れたことがあるんですよね。その感覚が今でも忘れられないです。
革命アイドル暴走ちゃんの時もいろいろさらけ出さなきゃいけない時がありますけど、「わたしこんなにできるんだ」って思ったのはその瞬間がはじめてでした。
田上さんの「やってみろ」という一言は、魔法のような言葉だと思います。
やれることが広がったし、観る世界が変わったというか、自分もこんなにやれるんだって思わせてくれたのが田上さんです。勿論ファンです、勿論ていうのも変ですけど(笑)
大雑把に見えて、役の魅力を引き出してくれる
パルの作品て、なんか大雑把に観えて、とても繊細に作られてたりするんですよ。それは俳優さんの力はもちろんあるけど、演出でその役の魅力を引き出してくれてるのが、すごく見ていていいなと思う。
稽古中に、突発的にこんなのどう?みたいに言ってくれるんですよね、その演出がまた面白くて、面白いしそれを俳優さんがやるじゃないですか、それを田上さんが一番面白がってくれるから、俳優側とかももっとやろうって思えるんです。面白そうって思うことばっかり提案してくれるから、やりやすいですとても。
次の目標は女優として認められること
さっきの目標の一つがお姉ちゃんと共演するっていうのがあったんですけど、クリアしちゃったんですよ!
今私のなか思ってる次の野望は、女優として認められること、です。
自信をもって自分は女優だって名乗れるようになる。
周りの人が私のことをこの人は女優だと思ってくれないと、私は自分では名乗れないと考えていて、だから私は自信をもって名乗れるようになりたい。
すごい人たちがいっぱいいるから、その中でも認められたいと思っています。
好きになって欲しい
面白い作品になります、楽しんでくれるといいなあ、面白いと感じてくれたらいいなあていうのと。私を知ってる人だったら、違う私を見て欲しい。あと田上さんの作品を好きになってもらいたいですね。私Twitterのプロフィールのところに書くくらい田上パルすきなので。
田上パルというものにこの作品を通して興味を持ってくれて、今後も観に来てくれるといいなあとおもいます。田上豊と言う人が面白いので、興味を持ってくれたらうれしいなと思いますし、そのために私は頑張ります。